辻斬り
辻斬りって知ってますか。
戦国時代後期から江戸時代初期頃に横行した試し切りや憂さ晴らしのための刀による殺人です。
もちろん、辻斬りは大罪で、犯人は引き回しの上死罪だったそうです。
末吉公園でも、辻斬りが行われました。といっても、人間ではなく植物が相手ですが・・・。
辻斬りに気が付いたのは、一昨日です。
沖縄オルタナティブスクールの子ども達と安謝川を調べに行く途中、植物が無残に切り払われているのを発見しました。
場所は、市民参加でせせらぎのビオトープを作った周辺です。
一番上流側では、クワズイモが中心に倒されていました。切ったクワズイモはそのまま放置されています。
クワズイモを中心に、オオバギ、ギョボク、アマクサギなどが切り払われていました。 公園の管理でも、通行の障害になる植物を刈り取ることはありますが、それとは明らかに違って、雑なやり方です。まるで辻斬りです。
植栽していたオオバギやギョボク、アマクサギなども標的にされました。適当に斬首されたようです。
オオバギ、ギョボク、アマクサギは、子ども達も手伝って市民参加で植栽したものです(2008年度、那覇市公園管理室と沖縄自然環境ファンクラブの協働事業)。
みるまにすくすくと育った樹木は子ども達に感動を与えていました。ギョボクには、ツマベニチョウの幼虫が育っていて、「大きくなっていくのを見るのが楽しみです。」と、散歩に来る市民の方からも声をかけていただいていたところです。
毎月、第2土曜日の午後には、ボランティアでこの周辺の整備を行っていて、6月12日にはこの周辺から、特定外来種であるアメリカハマグルマの除去を行ったばかりです(那覇市に登録した公園愛護会の活動として沖縄自然環境ファンクラブ主催で実施)。
辻斬りを行った人は、どういう気持ちだったのでしょう。憂さ晴らしならば絶対許されません。
何か意見があってしたことだとしても、卑怯です。
どうしたものかと考えて、とりあえず、公園管理室に「勝手に植物を木ってはいけません」的な表示をお願いしました。
辻斬り禁止の御布令です。
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